「朗報なし。どこにも居ないよ。」 「うそーん。お嬢が頼りだったのに。」 ほんとにごめんねー、つき合せて。お嬢が謝る。 時計を見ると、日付変更線を越えていた。 「いいよ気にすんな。どうせヒマだし。」 「カネないからお嬢のトコ遊びに行こうと思ってたし。」 あっはっは、フレッツ光と皆が笑う。 借金男は許せないが、皆が集まるきっかけにはなった。 見つからないまま夜更かしすることになっても構わなかった。 「あ、来る?ウチ。悪いし。」 「あー、作戦の練り直しね。いいかも。」 「よし、いったん撤収。お嬢のマンション集合!」 わらわらと7人がそれぞれの車に戻りはじめる。 まわりのヤンキーたちが、そんな我々をじっと見つめていた。 ただでさえ夜の街の繁華街で、女の子目当てで車を用意し、 歩道沿いに停めてチャンスを窺っているのに。 来ていきなり女連れで、女のマンションに行く・・・・ 畜生め何だこいつらは。そんな目つきで睨みつけていた。 そして、それがわかっていて声高に集合!と言ったおバカたち。 うーん、ちょっと性格悪いぞ、お前ら(笑) ガロッガロッ、という重厚な排気音が響き、車が動きだす。 タイミングを合わせて5台のスポーツカーが路上駐車の列から 車線右へと滑り出る。浴びなくてよい「やっかみ視線」に追われながら 5台は街をあとにした。